2019年12月31日火曜日

アニメ「氷菓」の独自感想・評価ークドリャフカの順番から(ネタバレあり)

お久しぶりです。少し、やることが多かったせいで、だいぶ期間があいてしまったことに申し訳無さを感じます(._.)

まあ、過去のことにどうこういってもしゃーなしなので、気を取り直して、今回も「氷菓」の独自感想・評価を進めていきまーす。
https://images.app.goo.gl/jTD3yB2GdeUemN5h9

第12話から第17話
「クドリャフカの順番」
この章の内容は、まず初めての文化祭が舞台である。そこで立ちはだかる壁が、取り違えで発生した文集200冊、まさに「限りなく積まれた例のあれ」である。その完売と途中で起きる「十文字事件」に向かって、古典部の4人が奔走するお話である。
https://images.app.goo.gl/ViV9jjMaUvsQoTJ77
この章に関しては、主人公やメインヒロインである奉太郎千反田ではなく、摩耶花里志に重きを置いているのではないかと個人的に思う。

まず摩耶花は、文集200冊を手違いで発行してしまった罪悪感と所属する漫研でも先輩と一悶着あったため、気持ちが少し滅入ってしまう。様々な壁に対して、どう乗り切っていくのかが見どころである。
https://images.app.goo.gl/MxFvjgtccsWFTZ8f8

次に里志に関してである。今回の里志は、文集のために様々なイベントに参加して、売り込みをしていくだけでなく、「十文字事件」の犯人についても、奉太郎の力を借りようせずに解決に動こうとします。

しかし、自分とは違う能力を持つ奉太郎に、先に事件を解決されてしまい、普段あまり見せることのない素顔を出しているところは、また雰囲気が一味違う里志を楽しめると思います。
https://images.app.goo.gl/dGoPpFRNLFiAU3iG9

付け加えると、奉太郎と千反田に関しては、まあいつも通りという感じです。奉太郎は「十文字事件」を見事に解決。ついでに文集の方にも手助けをしている。気持ちいいくらいです(笑)。っていうか、先を見越して手助けする奉太郎の姉が凄すぎます
https://images.app.goo.gl/XMNow8Q74ucbXbPt5

千反田に関しては、相変わらずの可愛さです。特に今回の自分のとっておきは、いっぱいあるんですけど、やっぱり奉太郎に自分の写真を見られたときの反応ですかね(^^)
あの照れ顔は、めちゃめちゃ可愛いです(笑)。
https://images.app.goo.gl/L893TpZ6Y7EyX68v7

この「クドリャフカの順番」の章は、自分的に結構面白い章ではないかと思っています。笑いや可愛さだけでなく、不穏な雰囲気もあるんですけど、最後はスッキリすると思います。ぜひご覧あれ!

次は、いよいよ最終章「遠まわりする雛」を紹介していきます。











2019年12月15日日曜日

アニメ「氷菓」の独自感想・評価ー愚者のエンドロールから(ネタバレあり)

お久しぶりです。
今回もアニメ「氷菓」の独自の感想と評価について書いていこうと思います。
https://images.app.goo.gl/eJgR7sXJx3WJc9Dq7

しかし、まず前回の投稿に際して、謝らなければいけないことがあります。前回評価させていただいた「大罪を犯す」と「正体見たり」はOVAではなく、実際に文庫「遠まわりする雛」のお話でした。作者や京都アニメーションさん、それに関わった皆様、本当に申し訳ないです。

さ!気を取り直して感想と評価していきまーす。

第8話から第11話
「愚者のエンドロール」
この章の内容は、文化祭でのあるクラスの出し物である映画の結末が作者が倒れたことで、その結末、つまり作者の真意を古典部(特に奉太郎)が探るというお話である。
https://images.app.goo.gl/TB6jCDqFMwFgJgbKA
この章の見どころと言えば、やはり主人公である奉太郎の活躍だろう。だが、今回に関しては、奉太郎の活躍というよりは、ポジティブに言うと成長、ネガティブに言うと失敗だろう。

特に奉太郎が結末を完成させた後の古典部のみんなと入須先輩との絡み。前回、紹介したお話とは違う緊迫感のある雰囲気でした。それぞれが奉太郎の推理を否定する場面は圧巻でした。
https://images.app.goo.gl/Vnvr5f2K7M8nHC9d9
摩耶花はザイルを使用していないと物理的に否定。

https://images.app.goo.gl/8Yjw6u3nm6vWB8Ro9
里志は作者がトリックの勉強をした題材の本の年代から情報的に否定。

https://images.app.goo.gl/fNZ1a83mHsWocRZY9
千反田は、作者の胸中に秘められた思いの推察からの否定。

ここでもそれぞれのキャラに合った否定の仕方を用いているところは、さすがの一言です。

そして、作者の真意に気づいた奉太郎は、入須先輩を問い詰め、怒りをあらわにしていました。この怒りは、おそらく入須先輩にもそうだが、自分にも向けているのだろう。

あんまりネタバレをしてしまうと、これから見る人につまらない感情を抱かせてしまうのでこれくらいにする。

要するに、今回は折木ファンにとっては重要な神回だったと思う。奉太郎様々な感情がよく反映されており、結果としてどのような結末、作者の真意だけでなく、この章を終えた時の奉太郎の感情についてもじっくり楽しんでほしい。
https://images.app.goo.gl/3nuAhwwU2EJmHzJT9
どうでしたでしょうか。この章は揺らいでしまう奉太郎の感情がどうなるのか非常に見応えのある場面になっていると思います。

拙い独自感想・評価でしたが、今回はこの辺で締めくくりたいと思います。次回は、ついに文化祭である「クドリャフカの順番」について書いていこうと思います。






2019年12月5日木曜日

アニメ「氷菓」の独自感想・評価ー前回の続き(ネタバレあり)

お久しぶりです。
前回は、最初の章である「氷菓」というものがどういう意味をなしているのかのところまで独自の感想と評価をしていきました。

今回は、次の展開であるアニメオリジナルの部分をあらすじをふまえて書いていこうと思います。
https://images.app.goo.gl/EBYKsqADz2sP1bCd8


第6話
「大罪を犯す」

この話は、原作にはない場面なので、比較的OVA感が強いかなと思いました。

あらすじは、「氷菓」事件が終わった頃の日常的な古典部の活動(内容は、千反田が興味を抱いたことに対して、折木解決していくというものだが)を展開している。

授業中に数学の先生が自分が間違えているのに他の生徒に対して怒っているところを、めったに怒らない千反田が指摘したところから始まり、なぜ数学の先生がそのような間違いをしたかについて、折木里志摩耶花に解決してもらう内容である。
https://images.app.goo.gl/6yhpn6kLhUFseESJ9

この第6話では、特に個々の表情が豊かに表現されている印象が強かった。

最初に摩耶花里志にめちゃめちゃ言葉を浴びせて怒っているところから始まる。その摩耶花可愛いのだが、なんといっても千反田が怒るところも出てくる。
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でも、やっぱりそんなに怖くなくて、むしろむちゃくちゃ可愛いのである。ファンからしたら、たまらないのだろう。実際、僕もそうでした。

また、折木がみんなから馬鹿にされて、それに心の中で反抗しているところもまた面白い。とても高校の部活動としては、青春を感じる話ではないかと思う。

第7話「正体見たり」

この第7話もアニメオリジナルの部分である。
https://images.app.goo.gl/ZJr8kjhSZqAmxqms7

今回の話は、夏休みに合宿という名目で、千反田発端、摩耶花企画の形で、温泉旅行に行くことに。そこで、またしても気になる事件が発生してしまう。

ここの事件の概要については、省略させていただく。

それよりも印象に残っているのは、千反田と折木の活躍である。温泉旅行というだけあって、千反田のお風呂シーンも綺麗な画で描かれている。
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また、折木が乗り物酔い+湯当たりしてしまうため、普段は飄々としている彼でも、こんな1面を見せるとこもある可愛さも描かれています。
https://images.app.goo.gl/BcEKd3T92X5LdwDn9
また、あの摩耶花でさえも、千反田同様のキラキラした目をする場面が出てくる。これは、ちょー貴重な場面なので見ものです!

今回の独自の感想と評価はこれくらいにしておこうと思います。前回の記事で書いた、「愚者のエンドロール」の部分を書こうと思ったのですが、つい盛り上がってしまいました。次こそは!です(笑)。





2019年12月1日日曜日

アニメ「氷菓」のあらすじと独自感想・評価(ネタバレあり)

https://images.app.goo.gl/faivcCk8xBadMrucA

2012年の春からの2クール(全22話+OVA 1話)で放送された京都アニメーション制作のアニメ。原作は米澤穂信さんで、「古典部シリーズ」を始め、数々のミステリー作品を手掛けています。今回のアニメも「古典部シリーズ」を題材にしており、米澤穂信さんの初作品にして、その名前を世に知らしめた名作です。その名作のあらすじと独自の視点からみた感想と評価をしていきたいと思います。

あらすじ

省エネ信条の高校1年生の主人公「折木奉太郎」が廃部寸前の高校の部活「古典部」に姉のすすめで入部することとなる。そこで出会ったヒロイン「千反田える」、中学からの知り合いの「伊原摩耶花」「福部里志」とともに、神山高校を舞台に様々な事件を解決していく学園ミステリー作品である。


第1話から第5話
「氷菓」

この第1~5話までは、アニメ全体の概要とキャラの主要キャラの紹介をまぜつつ、「氷菓」の意味するものを突き詰めていく章である。

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まず、自分が印象を受けたのは、画がとてもきれいということです。そこは、やっぱり「京都アニメーション」さんがすごいなと感心させられるところの一つ。また、時々原作にはないような場面も付け加えられている。その場面が、万人が理解できるような説明の場面だったり、少しおもしろみを含んでいる場面だったりする。例えば、下の写真の場面。
https://images.app.goo.gl/DzQKvcDLy1BitGti8
この場面は、自分が原作を読んだ限り、なかったように思える。もしあったら、ごめんなさい。
この折木が省エネのためにめんどくさいことから避けようとするところを、千反田がしっかりと引き戻そうとするところは、とても面白いと感じる。

さて、この章の感想ですが、まず「関谷純」の心情といったら、かわいそうで仕方がなかったです。最初、自分は「自ら望んで英雄になった」と「折木」同様思っていたが、実はそうではなかった。作中ではこのことを「あれは決して英雄譚などではなかった」と表現していますね。そのことと第5話ではっきりする「氷菓」の意味するところと組みわせると、もう鳥肌が止まりませんでした。
https://images.app.goo.gl/8oZYtTNWRENivQJU7

あとは、「折木」の飄々としているかっこよさと「千反田」の上品な可愛さ、作中の言葉遊び的な部分が全体的に興味をそそられる部分ですね。

今回は、とりあえずここまでの感想・評価にしておこうと思います。次回は、次の章である「愚者のエンドロール」から話していこうと思います。まあ、次の投稿がいつになるか分かりませんが(笑)。